異業種に転職する場合のメリットや難易度、成功に向けてやるべきこと

これまで働いていた業界から全く違う未経験の業界に転職したいと考える人はとても多いです。

転職サイトdodaが調査した結果によると、実際に転職した人のうち6割の人は異業種に転職をしています。

ようするに転職時には同業種に転職するよりも業種を変えることのほうが一般的なことであり、未経験だけど大丈夫だろうかと不安になる必要は全くないものです。

異業種に転職することのメリット

それまで身を置いて知識などを身につけて業界から離れ、全く違った業界に身を置くことは一見あまり良さそうなことではないように感じてしまうかもしれません。

しかし実際は異業種転職のメリットはとても強いです。

年収が大幅アップする場合もある

同じ業種で転職したとしても、年収はそこまで大きく変わることはあまり見込めません。

一方で業種を変えていまえば大幅な年収アップができる場合も多々あります。

年収は各業種において相場が決められている為、同業種内で転職したところで結局その相場内におさまってしまうことになりますが、業界を変えればそれまでの年収相場とは全く違うものになるので、年収相場の高い業種に転職すれば大きな変化が見込めるのです。

労働条件が良くなる場合もある

業種によって決まっている相場は年収だけではありません。

休日日数や福利厚生といった部分についてもある程度業種内で相場が決められています。

よって業種を変えることによって労働条件面での大幅な改善が見込めることになります。

新たな気持ちで仕事に取り組むことができる

それまで働いてきた業種から新たな業種で働くというのは不安がある一方で、楽しみも感じることができるものです。

新たな気持ちでモチベーションを高く仕事に取り組むことができるというのはそれだけで幸せなこと。

異業種転職にはそういった魅力があるのでs。

選択肢が広がる

転職する際に同業種に限定してしまえば、それだけ選択肢は狭まってしまいます。

一方で異業種でも可とすれば量も多く多種多様な条件の中から仕事を選ぶことができるようになるので、その分自分が希望する条件にあった仕事を見つけやすくなります。

異業種への転職は難しい?

異業種への転職は難しい?

このようにメリットが色々とあり、魅力的に感じる異業種転職ですが、未経験の業種に転職なんて難しいと感じている人が多いかもしれません。

しかし必ずしも難易度が高くなってしまうというわけではなく、むしろいやすい場合あってあるのです。

異業種からの転職者を希望している企業も多い

中途採用を実施する際、企業によっては同業種からの転職者よりも異業種からの転職者を希望するという企業は意外に多いです。

知識面で言えば同業種からの転職者のほうが高いに決まっています。しかし異業種を経験したからこその強みというものもあって、そこを高く評価してくれるのです。

具体的には多種多様な経験をしてきた人材を置くことによって、会社に新たな考えを吹き込み考えが固執しすぎることを防ぐといった点で。

業種が違っていたとしても職種が同じであれば十分に即戦力となりえると考えていますから、業種未経験であることは不利な要素とはなりません。

職種の経験があれば未経験ではない

待遇面においても職種の経験さえあれば異業種転職であっても未経験とはならずに、経験者として採用してくれる場合がほとんど。

会社の選び方にもよりますが、未経験だから待遇が悪くなるのではないかと心配する必要はありません。

第二新卒者は特に異業種であることが望まれている

新卒入社1年目から3年目の人を対象として第二新卒の転職では、むしろ同業種にいたことが不利に働く場合があるくらい異業種であることが望まれています。

そこまで高い知識、スキルを身につけてはいないわけですから、どうせならその会社に新卒で入社した人とは違う経験をしてきている人材が望まれています。

もちろん同業種からの人材を望んでいる会社もある

このように異業種への転職は不可能どころか不利にはならない場合が多いです。

しかし会社によっては同業種からの転職者を望んでいる場合もあり、そういった会社に転職する難易度は高くなってしまいます。

応募条件の中に業界での経験を課している場合もありますね。

ただ大企業はそうしているといった傾向はなく、異業種だから大企業に転職することは不可能だなんてことはありません。

年齢はどこが限界?

職種未経験の場合は年齢が高くなるにつれて非常に困難になっていく傾向がありました。

しかし異業種への転職に関しては年齢をそこまで気にする必要もなく、限界はありません。

40代になってもマネージャーとして全く違う業種に転職をしたという人もたくさんいます。

ただ転職全体として年齢が高くなるにつれて企業の需要が少なくなってきてしまうので難易度は上昇してしまう傾向にはありますから、転職するなら若いうちにしておいたほうが良いということは言えます。

異業種転職の成功に向けて

異業種転職の成功に向けて

ではここからは異業種転職を成功させる為のポイントについて紹介していくことにしましょう。

履歴書、職務経歴書の志望動機

異業種転職の場合、なぜわざわざこれまでと違った業種に転職することにしたのかという志望動機は企業にとっても気になる点であり、選考においても当然重要な枠割を果たします。

年収が高い、残業が少ないといった労働条件面は当然NGで、如何に熱意を持っているか、如何に目的が明確になっているか、如何に自分が会社に貢献できるかをアピールすることが目的のものです。

志望動機で書くべきこととしては以下の点。

  • 業界自体の魅力
  • 会社に対する魅力
  • 自分の希望との合致点
  • 現時点の自分で会社に貢献できる点

異業種ということで業界自体の魅力も述べますが、その中でもその会社を選んだ理由も述べる必要があります。

そしてその魅力が自分が目指していること、望んでいることと合致しているということに繋げていくといいでしょう。

そして最後には現時点の自分の能力が会社にどのように貢献できるかという話をしたほうがいいですね。

過去の経験から転職後に生かせる点を見つける

中途採用である以上、例え未経験の異業種であっても企業は即戦力を求めます。

入社後は精一杯勉強します、頑張りますといったことは評価されません。

もちろん入社後もどんどん成長していって欲しいと企業も考えてはいますが、転職活動時点ではまず何ができるのかの方が優先されてしまうのです。

ですから、これまでの自分の仕事を振り返ってみてどういった能力を身につけてきたかを把握すると共に、次の会社で仕事を行うことを想定した時に今の自分の能力をどのように生かしていけることができるかをよく考えてください。

面接までに業界知識は身につける

異業種に転職する場合、その業種に関する知識は知らなくて当然だと思ってはいけません。

面接ではその業種に関する質問を投げかけられる場合もあります。

志望動機においてその業種に魅力を感じているなら当然ある程度のことは知っているはず。またその業種に転職したいと熱意を持っているのであれば本の1冊や2冊を読んでいるのは当然です。

面接で話を振られた時に、何もわかりません、何も知りませんでは絶対に受かりません。熱意はあります、どうしてもやりたい仕事ですなんて言ったところで口だけだなと思われて終わりです。

少なくともその業種に関する本を読み、ニュースなどもチェックするようにして下さい。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは、履歴書の作成や面接の対策などを転職の全てをサポートしてくれる非常にありがたい存在です。

異業種の転職の場合は特にわからないことも多いでしょうから、必ず利用するようにしましょう。

その業種に関わることも転職活動することも、初めてである人が多いと思います。ただ転職エージェントはその業種に何人も転職者を送り出してきているので、そもそもの経験値は全然違いますし、企業との繋がりが深いという点も大いに役立つ場合があります。