転職ではすんなり決断してすんなり決まる人は少なく、ほとんどの人は悩んだり不安な気持ちを持つことになります。
それ故に転職は他の応募者だけではなく自分自身との闘いになり、かなりしんどい思いをする人も決して少なくはありません。
ただそういった気持ちは単に我慢するのではなく、上手く解消していくことも大切。
そこで今回は転職時に悩みを不安を抱えた場合の解決策や相談相手の選び方について紹介していくことにします。
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転職時に抱える悩みや不安
転職では悩みや不安がつきものです。大なり小なり誰もが感じることであり、全く感じずに転職を終えるという人はほとんどいません。
悩みや不安はそれぞれのフェーズで色々なものがあります。あなた自身、こんな気持ちを抱えてしまっているのではないでしょうか。
転職活動を始める前
- 本当に転職してしまって後悔しないだろうか
- 転職が上手くいくだろうか
- 失敗に終わるのではないだろうか
- 転職して周りに逃げだと思われないだろうか
転職活動を始める前は転職すること自体が本当に正解かどうなのかを確信することができないことが大きな悩みの原因になるでしょう。
それ故に決断することができないまま転職活動に進むことができないという人も多いです。
転職に失敗する人は間違いなくいます。
何社受けても全然受からず転職活動が単なる時間の無駄になってしまうこともあれば、転職が決まって入社しても希望と違っていたりブラック企業だったりで転職しなければ良かったと後悔する人は間違いなく存在しているのです。
確実性がなくリスクがある行為であり、さらに一度してしまうと取り返すことがほぼできない行為である為、不安になるのはすごく当然なことだと言えるでしょう。
転職活動中
- 何をやれば良いかわからない
- 仕事の選び方、探し方がわからない
- 履歴書の書き方がわからない
- 全然受からない、書類選考すら通過できない
- 面接日程の調整が上手くいかない
- 時間が無くて進まない
いざ転職活動が始まると今度は転職活動のやり方にまず悩み、そして次は中々思ったように進んでいかないこと、落とされ続けることに悩むようになってきます。
特に受けても全然受からないことに対する悩みによるストレスは大きく、先がどんどん見えなくなってしまうことに不安を感じ、自分はだめな人間だ、自分に転職は無理だと自分を責めて転職を諦めてしまう人もいます。
また仕事をしながら転職活動を行う人にとっては時間の使い方に悩む人もいるでしょう。
仕事が忙しくて転職活動が進んでいかないことにもやもやしてしまうことは少なくありません。
内定後
- 本当に転職して良いのだろうか
- 円満に退職できるだろうか
- 条件に嘘はないだろうか
無事内定を貰っても万々歳というわけにいかないのが転職。
転職活動を始める前に悩んでいた本当に転職して良いのだろうか、後悔しないだろうかという気持ちがまた強くなってきます。
また転職前の会社に対する未練がなくても、他にもっと良い会社があるのではないかとも思うし、現在選考中の会社があるとそれに期待して断ってしまうかどうするかでも深く悩みます。
転職するとなると同時に発生する退職でも悩む人は多いですよね。
上司に退職すると伝えると反対されたり引き止められたり、中には嫌がらせを受けるなんてことも聞くので、言わなきゃいけないのに中々言えずにいるという人も少なくはないでしょう。
転職時に悩みや不安を抱えた場合の解決策
ざっと挙げただけでも転職の悩みは色々なものがありますね。転職はこれらの悩みとの闘いです。
ただこれらのことにずっと悩み続けるのはかなり辛いものがありますよね。
そこでいくつか転職時に抱える悩みや不安を抱えた場合の解決方法を紹介していきます。
客観的データを調べる
転職では客観的データを知ることが一つ安心な気持ち持つ為に役立ちます。
転職に関しては必要以上に恐れている人は多いのですが、実際の成功率はとても高いものがあり、それを知るだけでも転職に自信を持てるでしょう。
ちなみに転職後に転職して良かった人と感じる人の割合は7割から8割と非常に高くなっており、さらに失敗しないような心がけを真面目に行えば9割以上の確率で成功させることができるでしょう。
また転職後の人間関係に不安を持つ人が多いのですが、実際に転職した7割以上の人は人間関係が良くなったと答えています。
文字にする
どんなことを悩んでいて、どんなことに不安を感じているかを実際に文字にして紙に書きだしてみることもおすすめします。
文字にして紙に書きだすだけで自分の頭の整理につながり、この先何をすれば良いのかが見えてきたり冷静になって物事を考えることができるようになります。
また転職して良いのかどうかを考える際も紙に書きだすことは重要。
なぜ辞めたいのか、なぜ転職したいのかを紙に書きだすことで転職に本当に値するのかを判断することができるし、内定後は転職先との比較が明確に行うことができどちらで働くのがベストかということも判断しやすくなります。
やり方は転職エージェントから学ぶ
転職活動のやり方に関しては無理に自分でやろうと思うのではなく、転職エージェントの力を借りて学んでいくようにしましょう。
企業の選び方の基準、履歴書や職務経歴書の書き方、面接での振る舞い方等、自分でわからないことは教えてくれます。
一人でやっているだけでは答えは中々見つかりませんし答え合わせもできませんからいつまでたっても悩み続け不安な気持ちも消えません。
せっかく無料で利用できるのですから、ぜひ活用していきましょう。
人に話す
単に転職について人に話すことも良い気晴らしになりますし、ヒントを得られるきっかけになります。
ぜひ人と話しましょう。
男性の場合は特に一人で抱え込んでしまいがち。ただ自分の中だけで考えているだけでは考えるほどに悩み続けることになってしまいます。
転職の悩み相談相手
解決策の最後に人と話すことも大事だと話しましたが、誰と話すか、誰に相談するかについては注意しなくてはなりません。
そこでここでは転職の悩み相談相手で適切な人と不適切な人を紹介していきます。不適切な人には絶対に相談しないように気を付けてください。
相談相手として適切な人
まずは相談相手として適切な人から。
転職エージェントの担当者
転職エージェントは先ほども述べたように転職のやり方等でアドバイスを貰うことがあるので転職活動の具体的なやり方については良き相談相手になってくれます。
また良い担当者に巡り合えれば直接的なやり方に関してだけではなく、精神的な悩み等も相談に乗ってくれます。
ただ内定後に転職するかどうかを相談することはおすすめしません。
転職エージェントは結局民間企業であり利益を出すことが目的。そして利益を出すためには転職を成約させなくてはなりません。
ですので転職するかどうか悩んでいると相談すれば返ってくるのはなんだかんだ転職するべきだという回答。単に後押ししてほしい人ならいいのですが、客観的に考えてほしいなら意味がありません。
家族
家族は実際に転職活動をしているわけではありませんから転職活動に関する具体的なアドバイスを貰うことができるわけではありません。
ただ先ほども述べているようにたった一人孤独で行うのではなく話を聞いて貰うというだけでも大きいものですから、たまには愚痴を聞いて貰うのも良いと思います。
また悩んでいることを理解してくれた家族の発言がきっかけで転職の方向性を変えることができたりしたという人もいます。
転職は家族にとっても大きな影響を持つものですから情報を共有するというのも大事なことです。
会社とは関係ない友人
勤めている会社とは関係のない、学生時代などの友人に相談するというのも一つの方法。
転職経験がある人であれば具体的な体験談を聞くことで自分の転職に対するヒントを聞いて貰うことができる可能性もあります。
また直接影響はないけれど気ごころの知れた存在に話を聞いて貰うのもストレス解消につながります。
相談相手として不適切な人
次に相談相手としては不適切な人。
上司
まず絶対相談してはいけないのは上司。
部下がこれから転職をしようとしていることに良い気持ちを抱く人はほぼいませんし、転職活動をやめるように言われるか、言われなくてもその後嫌がらせるを受けるかぎこちなくなるかです。
良いことは何もありませんし、悩みが解決することもありません。
上司に相談すると転職しないように給料を上げてくれたり、残業を減らしてくれたり、労働環境を改善してくれたりする可能性がもちろんないわけではありません。
ただそこにかけるのはリスクがありすぎますし、それは転職先が決まって退職しても問題ない状態になってからでも遅くはありません。
同僚
会社内の同僚にも相談するのは避けましょう。たとえ仲の良い人、信頼している人でもです。
同僚に話をするとそこから同じ会社内の人に話が伝わり、最終的に上司に転職活動していることがばれてしまうことに繋がります。
会社に転職活動していることをばれることは絶対に避けなくてはいけないこと。
そのリスクはできるだけ下げましょう。
悩みや不安を受け入れることも大切なこと
色々と紹介してきましたが最後の最後は悩んだり不安になる気持ちを受け入れることも大切です。
何かすれば多少は軽減されるでしょうが、ゼロになることはありません。
不安な気持ちを受け入れ、その気持ちを糧に取り組んでいく。こういったことも転職では大切なことです。