転職活動をする場合に利用するサービスとして挙げられるのが転職さいよ、転職エージェント、ハローワークです。
利用目的は求人情報を出している会社を探して、その求人に応募し内定をとるという点で共通しているのですが、その内容や内定までの過程にかなりの違いがあります。
そこで今回は転職サイト、転職エージェント、ハローワークの違いを様々な項目で比較してみたいと思います。
Contents
求人情報を探す場合は何を使うべきか
転職活動をする際に、色々とあるサービスの中でどれを使えばいいのかと悩む人というのも少なくはないのでしょうか。
中にはどれを使おうかななんて考えているうちに数か月、下手したら1年以上転職活動を始めずにいるなんて人もきっといるはずです。
多数ある転職サービスの中で、万人に良いとおすすめできるものは残念ながらありません。
それぞれのサービスには一長一短があり、どんな職歴でどんな転職をしたいかによっても大きく変わってきます。
ですので、まずはそれぞれの違いについてよく理解するところから始め自分にあったものはどれだろうかと考えてみてください。
転職サイト、転職エージェント、ハローワークの違いを徹底比較
では具体的に様々な点で比較をしていきましょう。今回紹介するのは以下の項目についてです。
- 利用方法
- 各種手続き
- 求人量
- 求人の質
- 求人の特養
- 転職相談、サポート
- 内定難易度
- その他サービス
利用方法
まずはそれぞの利用方法から簡単に説明していきましょう。
転職サイト
転職サイトは書類選考まで完全にオンライン上で利用することができるのが特徴。
どの転職サイトでもまずは無料登録を行い、必要情報を入力。サイトによって入力する内容は多少異なりますが、最終的に応募するとなった場合には学歴や職歴を入力していく必要があります。
転職サイトの中にはスカウトサービスがあるものも多数ありますが、これを利用と思ったらレジュメの登録も必要です。
ただとにかく利用は楽。面接までは全てインターネットでできるので色々とある転職サービスの中では最も楽であるといえるでしょう。
忙しい人にはもってこいかもしれません。
転職エージェント
転職エージェントは登録までは転職サイト同様ですが、登録後は自分で企業を探すのではなくまずエージェントと面談するところから始まります。
面談をした上で希望にあった企業を紹介してもらい、様々なサポートを受けながら内定まで持っていくというのが利用の流れになります。
転職サイトと違って実際に面談があるので、エージェント会社や指定された場所に行って話をする必要がでてきます。
ハローワーク
ハローワークを利用する場合はまず近くのハローワークに行き、求職者登録をすませます。
その後パソコンを利用して求人を検索。気になる求人があれば相談員と話し合った上で応募という流れになります。
ハローワーク自体は混んでいる場合も多く時間もかなりかかってしまいます。
他の転職サービスに比べると一番大変だと思います。
各種手続き
転職サイトや転職エージェントは民間企業が運営しているので、転職という目的でしか利用されませんが、ハローワークは国が運営しているものであり、求職以外にも様々な手続きをする場所になっています。
特に転職者は失業給付の手続きで利用する機会が出てくる場合もあるでしょう。
求人量
求人量に関して言えば、ハローワークがダントツで多くなっています。
転職サイトや転職エージェントと違って無料で求人情報を掲載することが可能な分、中小企業はハローワークを利用することが大半な為です。
転職サイトや転職エージェントは絶対量としては少なくなってしまいます。
転職サイトと転職エージェントの求人の量はどのサイトかによっても違うのでどちらが多いとは言えませんが、転職サイトで検索してでてくる求人というのはほんの一部分であり大半は非公開求人となっています。
非公開求人はスカウトサービスを利用して企業からのオファーを待つか、転職エージェントに紹介してもらうという方法が必要になります。
求人の質
求人の質に関して言うと、転職エージェント、転職サイト、ハローワークの順に高くなっています。
転職エージェントや転職サイトは有料である分中途採用に関して積極的である一方、ハローワークは無料であるが故にブラック企業や空求人多数含まれている場合があり、利用の際は特に注意が必要になってきます。
求人の特徴
求人の特徴としては転職サイトや転職エージェントは中小企業から大企業まで広くカバーしていることが挙げられます。
ただ、どのサイトかによって大手企業が多かったり中小企業が多かったりもするので複数サイト、エージェントを利用してみるといいでしょう。
大企業は特に非公開求人となっている場合が多いので、大手企業に行きたいと考えているなら転職エージェントもしくは転職サイトのスカウトサービスの利用が必須となります。
その一方でハローワークは地元の中小企業や零細企業が中心となり、大企業はほとんど利用しません。
転職相談、サポート
転職サイトは最初から最後まで誰かに相談したり、サポートを受けるといった機能は備わっていません。ただ人によっては自分のペースで転職活動を行うことができるというメリットがあります。
それに対して転職エージェントは転職活動に関する全面的なサポートを受けることができるというのが特徴。登録した場合には担当のエージェントがつき、自己分析から求人の紹介、企業情報の提供、履歴書の添削、面接の練習、内定後の年収交渉や入社日交渉など最初から最後までサポートをしてくれます。
ハローワークの場合も相談員が色々とサポートをしてはくれるのですが、平均的な質を見ると転職エージェントに比べて劣ってしまいます。
内定難易度
内定難易度はハローワーク、転職エージェント、転職サイトの順に難易度が低いです。
ハローワークは中小企業などが中心で待遇もそこまで良くない求人が多いのですがその分倍率が低いですし、高学歴が高スキルの応募者が少ない傾向があります。
転職エージェントは求人の質自体が高いのですが、基本的に非公開求人となっている為倍率が低いとともに最後までサポートしてくれるので効率良く転職活動を行うことができます。
一番内定難易度が高いのは転職サイトで検索した求人に応募した場合。全国各地誰もが簡単に見ることができ、ハローワークに比べて企業規模も大きく知名度も高く待遇もよい場合が多いので、倍率がものすごく高くなってしまいます。
しかも転職サイトの場合は転職サポートを受けることができない為、全てを自分で考えておこなわなくてはならないというのも厳しくなり理由の一つです。
その他サービス
最後にその他のサービスについて紹介していきましょう。
転職エージェントは特にありませんが、転職サイトには求人検索やスカウトサービス以外にも様々な機能が備わっています。
例えば適正・適職診断や市場価値診断などの診断テストや、転職ノウハウ情報集といったものが挙げられます。これから転職しようと考えている人にとってはかなり利用価値は高いと思います。
ハローワークの場合、求職者に対して新たな職業に就くための能力を身に着けるための職業訓練の申し込みが行われます。
とりあえず一通り使ってみるのもあり
今回は様々な点から転職サイトや転職エージェント、ハローワークの違いについて紹介をしてきましたが基本的には地元の中小企業で働きたい人はハローワーク、勤務地をあまり問わずに大企業で働きたい人は転職サイトか転職エージェントというのが使い分けの方法になってくるでしょう。
ただどのサービスにしろ求職者側からすると無料で利用できますから、まずは全てのサポートを一通り使ってみるというのもありだと思います。
どれを使おうかと悩んでいたり、どれを使ったら後悔するんではないかと考えているならとりあえずさっさと使って転職活動を始めたほうがずっと転職に近づくことができますよ。