有名大卒の高学歴社員が転職する場合の転職活動の方法。せっかく持っている武器は存分に生かそう

新卒採用において、学歴は非常に重要な役割を果たします。

高卒と大卒の差は応募資格として明白になっていますし、どこの大学を卒業したかによっても影響は絶大です。

企業は卒業した大学によって差があるなんてことを明言していませんが、説明会に参加できるのは有名大卒だけ、ランクの低い大学だと参加しようと思っても満席になっているなんてこともよく聞きます。

そして実際、人気のある有名企業であればほぼ全員がある一定の大学ランク以上を卒業した人になっています。

では、これは転職の場合だとどうなるでしょうか。有名大卒を卒業している高学歴社員は転職時に有利に働くでしょうか。

転職に学歴は関係あるのか

転職に学歴が関係するかというとその答えはYESです。転職市場においても全く関係ないということはありません。

高卒、大卒の違い

転職時であっても採用条件として「大卒以上」という条件を課している場合も少なくはなく、およそ50%程度の企業がその条件を課しています。

就職活動時点で、同じ会社であっても大卒者は総合職、高卒者は一般職や現業職などと分けられている場合も多々ありますが、転職時においてもそれがそのまま応募条件と課されているという感じです。

ただ、大卒以上という条件を課していない求人に対しては大卒であることがむしろマイナスに働く場合もないわけではありません。

大学のレベルによる違い

大卒であれば全く同じ評価かというとやはりそれは違い、大学のレベルによってもやはり差はつきます。

有名大卒は有利である場合が多い

やはり東大や京大などの旧帝国大や早慶上智、明治や中央などのMARCH、神戸大や筑波大などの地方の有名大学などを卒業しているという実績は転職市場においても武器になります。

特に書類選考のように非常に限られた情報から合否を判断する場においては、評価に大きな影響を与えるものとなることが多いです。

実際、転職エージェントやヘッドハンティング会社などの転職サポート会社からのアクションも高学歴者ほど多くなる傾向があるのは事実です。

転職サイトdodaによる調査結果によると、求人に対して卒業大学のランクに条件を課している求人の割合は以下の通り。

大卒以上

 

六大学以上、旧帝大・早計クラス以上を条件と課している企業も数パーセント存在しています。

これはあくまで条件であり、採用試験の中で差をつけている企業はもっとあるでしょう。

新卒採用ほどではない

ただし、新卒採用ほどは学歴による影響というものが多くありません。

新卒採用時では、説明会に参加できないだけに過ぎず、書類選考は学歴のみで判断しているなんて場合もあります。

また理系の人が就職する場合は大学に来る推薦枠から応募するという形が一般的ですが、有名大学にしか推薦枠が与えられないし内定枠のほとんどが推薦のみで決まるなんて企業も多々あります。

これに比べれば転職での学歴の比率はかなり少なくなるでしょう。

就職活動の時点では、企業が人を見抜く材料がそこまで多いわけではなく、どうしても学歴に頼らざるを得ない部分があります。

それに対して転職の場合であれば、実際に仕事をしてきた経験、実績、保有しているスキルといった観点から学歴以外で評価できる指標が増えています。

それ故に学歴を大きな指標と見る必要が薄れているのです。

年齢によっても大きく異なる

転職時における学歴の影響は年齢によっても大きく異なります。

入社1年目から3年目までの第二新卒者は影響が大きいものの、年齢が高くなるにつれて影響は薄くなり40代にもなると学校の名前なんてほとんど影響してはきません。

年齢が高くなるにつれ、企業はポテンシャルではなく即戦力として能力やこれまでの実績を高く評価するようになっていきます。

マネージャーとして即戦力で働いている人が欲しいと考えている企業があるとした場合、

  1. 東京大学を卒業しているがマネージャー経験はなし
  2. 聞いたことの大学を卒業しているがマネージャーを10年以上経験している

どちらを採用するかといえば、圧倒的に後者を選ぶ企業が多いでしょう。

年齢が高くなるにつれて転職時に求められる能力は高くなります。いくら学歴が高くても企業が求めている能力を持っていなければ転職することはできません。

業種による違い

学歴がどれだけ影響するかどうかというのは、業種によっても異なります。

転職サイトdodaによると、業種別では以下の通りとなっています。

大卒以上その2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総合商社にいたっては約半数以上は六大学以上であることが条件となっています。

また、コンサルやメーカーも学歴を重視する傾向にあるようです。

企業規模によっても異なる

大学のランクは企業の規模によっても異なってきます。

基本的には大企業ほど高学歴者が有利になっていく傾向があります。

ただ中小企業の場合には経営者の考え方によって大きく変わってきます。

有名大卒という肩書におっと思ってつい採用で有利にしてしまう人、学歴なんて全く気にはしていないという企業、逆に学歴高い人は会社には合わないからと避けてしまう人、経営者によって様相が大きく異なっていく部分ではあります。

有名大卒の高学歴者が転職する方法

有名大卒の高学歴者が転職する方法

転職するにあたり、有名大卒という肩書はやはり有利になる要因ではあります。

じゃあ自分はそこそこの大学をでているから転職先もすぐ決まるだろうなんて思っていたら話は別。

実際、なかには良い大学を卒業している人であっても受けても受けても受からない、面接で落とされるなんて人もいます。

せっかく武器になっているものを持っているのですから、その武器をしっかり生かして転職活動を行っていかなくてはなりません。

プライドの高さ、根拠のない自信は大きな減点

自分は有名大卒を卒業しているという自信は、プライドの高さやきっと自分は仕事ができるだろうという根拠のない自信につながり、そしてそれは面接に滲み出てしまいます。

実際に仕事を始めれば学歴なんてものは全然役に立たない。それはもうわかっているはずなのに、転職活動という場においてそのことを忘れがちになってしまいます。

根拠のない地震は単なる自信過剰。これがある人は実際に採用しても仕事の好き嫌いが激しい、周囲の人と上手くやれないと想定され、企業側にとって最も嫌う部分です。

求められている能力が身についていなければ無理

転職は新卒での就活とは違って、実績や経験が特に重視される部分です。

経験者採用なら当然ですし、第二新卒として転職する場合であっても、ポテンシャル採用とはいいながらそれまでの会社生活で得た経験や基本的なビジネスマナーが身についているかという部分を見られます。

その能力がなければ学歴なんてなんの武器にもなりません。

ですから、自分が身につけた能力の棚卸、そしてその能力の適切なアピール、そして能力にマッチした求人への応募が採用される為に必要になります。

ヘッドハンティングやスカウト制度を利用しよう

ヘッドハンティングやスカウト制度がある転職サイトでは、学歴の高さによって選択肢が広がるというのは事実であり、せっかく学歴があるなら使わない手はありません。

登録時点で学歴を入れる部分があり、オファーしてくる企業もそれを見て判断しています。

これらの求人は一般に公開されていません。それ故に倍率も低く受かりやすくなる傾向があります。

転職エージェントは絶対に使うべし

転職活動の際には転職エージェントは絶対に使うようにしてください。高学歴者ほど紹介して貰える求人は多くなり、しかも求人は好条件であることが多いです。

知名度の高い有名企業の多くは転職エージェント経由でしか応募できなくなっている為、利用しなければそもそも応募自体ができません。

また、転職エージェントは様々な転職サポートもしてくれる為、利用することによって成功率自体が上昇します。