転職したいけど転職先をどうやって選べばいいかわからない。そんな悩みを抱えている人も少なくはないのでしょうか。
学生の頃と違って一度社会人を経験しているが故に、考えることも自然と多くなってしまうものです。
転職活動を行う際、あらかじめ基準を持っておくことはとても重要。その基準がないと転職活動を進めていても不安になったり、転職してから後悔してしまうことにつながります。
そこで今回は、転職時の会社の選び方として基準となる項目について紹介していきましょう。
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転職先を選ぶ際には基準を決めておくことが重要
転職先を選ぶ際、あらかじめ基準を決めておくことは非常に重要になります。
転職先に自信を持てずにずっと不安
転職先について調べていれば、非常に魅力的な部分が見えてくる半面、逆に悪い部分も見えてくるものです。
そんな時、自分の中で基準を明確にしておけばこれくらいなら大丈夫、これはだめということがわかって自信をもって応募企業を選ぶことができるのですが、
逆に明確にしていないと悪い部分だけが気になってしまい、本当にこの企業でいいのだろうか、本当に転職して後悔しないだろうかと不安になってしまうことになります。
わかりやすい部分だけで判断して後悔することに
転職先を選ぶ際の基準というのは実は色々とあるのですが、その点を特に考えることなく転職活動を進めていると、ついわかりやすい部分だけで転職先を決めてしまうことになりがちです。
わかりやすいというのは年収、休日数といった部分ですね。もちろんこれらは特に重視する部分です。とは言えこれだけ重視すれば満足行く会社選びができるかというと決してそういうわけではありません。
給料は高い、休みも多い、でも自分には合わなかったなんて人はたくさんおり、他にも考えておかなくてはいけないことはたくさんあります。
転職時の会社選びの基準となる項目
ではここからは会社選びの基準となる項目について紹介していきましょう。
年収
年収については、当然重視しなくてはいけないポイント。
年収は下がってもいいと考えていても、あらかじめ自分の生活面や現在の年収から最低基準となる年収を決めておきましょう。
年収アップを目指している場合には、現在の年収や年齢、職歴、業界といった部分によって基準が決まっています。人にもよりますが、経験者採用の場合だと年収50万円から100万円程度なら十分目指せる範囲です。
どの程度が目指せる範囲かを知る為には具体的に転職活動を始めてみなくてはわからない部分でもあるので、最低基準は持っておきながらも柔軟に変えておくことは必要となります。
ただ年収についてはよく気を付けておかなくてはなりません。月収として書かれていて年収だとどの程度なのかわからない場合があったり、ボーナスや残業代の割合が高く、年によっては年収が下がってしまう場合もあります。
また、転職直後だけではなく将来的にどのように給料が増えていくかも注意しておきましょう。
仕事内容
仕事内容に関しては、重視しないで後悔してしまう人がいる一方で逆に重視しすぎて後悔する人もいるので気をつけなくてはなりません。
どれだけ年収が高くても休みが多くても仕事が楽しくない、やりがいがないとなると大きなストレスを感じることになってしまう一方、仕事の内容ばかりを気にしていても、給料が少なかったり休みが少ないと結局仕事がつまらないものになってしまう場合が多々あります。
会社を選ぶ際に仕事内容は大切。ただそれだけでは不十分なのです。
また、仕事内容は入社後に想像と違っていたり、異動等で変わってしまうこともあるので注意が必要です。
年間休日数
休みが多いほうが良いというのは誰もが思うことですよね。できることなら120日以上、悪くても115日はほしいところです。
ちなみに土日祝を休むのであれば年間休日は120日、週二日休みで長期連休などがなければ105日といった形になります。
休日数は業界によっても大きく違う部分であり、もし休みが多いほうがいいというのであればそういった業界に焦点を絞るといいかもしれません。
ただ表面上の休みの多さだけではなく、休日出勤がどの程度あるのか、有給休暇消化率がどの程度かというのもチェックしておきたいポイントです。
私の知人に年間休日数が120日以上の会社に勤めていたものの休日出勤が年間50日、有給休暇が1、2日程度しか取れないという人がいました。こうなると休みは全然ありません。
勤務時間
会社によって、勤務時間には若干違いがあります。
労働基準法では労働時間は1週間で40時間以下と決められているので週2日休みであれば1日8時間が基本となりますが、会社によっては1日7時間半の場合もあります。
当然同じ勤務日数であれば時間は短いほうが得ですよね。休日数と一緒に少しは気にしておいたほうがいいかもしれません。
残業時間
どんなに給料が高くても、どんなに仕事のやりがいがあっても残業時間が多すぎる会社は絶対に避けたほうがいいです。
給料の多さに目がくらみ残業が多い会社に転職したが体力的に厳しくて後悔した人をたくさん見たことがあります。
どの程度までは可能かというのは人それぞれですが、さすがに60時間以上となるとかなりきついですね。
特にサービス残業の有無には気を付けなくてはなりません。残業時間は平均10時間程度と言いながら、実は毎日終電近くまで仕事でほとんどサービス残業になっているなんていうブラック企業もあるので、企業の実情についてはしっかり調べるようにしなくてはなりません。
福利厚生
各企業によって福利厚生はかなり違いがある部分ですが、福利厚生の中には給料に直結する部分があるので気にしておかなくてはなりません。
福利厚生の中でも特に退職金、住宅手当、家族手当は大切。これらに手当有無や金額によって収入は大きく変わってきます。
勤務地、通勤時間
勤務地を絞った場合、それだけ選択肢は狭まってしまいますし、大企業であれば転勤等もあり得ますから注意しなくてはなりません。
一方で勤務地は絞らずどこでも良いとすると、転職活動時に面接で遠隔地に行かなくてはならなかったり、転職時には引っ越しが必要になってしまうので金銭的な負担が大きくなる可能性があります。
また、引っ越しを考えていない場合には通勤時間も重視すべきポイント。通勤時間が長すぎると大きな負担となてしまいます。
人事制度
その企業の人事制度が年功序列制度なのか、それとも成果主義制度なのかによっても働き方に大きく影響する部分です。
年功序列制度であれば年齢が高くなるにつれて確実に年収が上がっていくというメリットがある一方で高い成果をあげてもすぐに収入等に反映されないという面がある一方、
成果主義制度であれば成果が収入等にすぐに反映される為労働意欲が高まる一方で、成果を上げることができなければ収入は増えないというデメリットがあります。
それぞれ一長一短があり、自分としてどちらが適しているのかは考えておいたほうが良いでしょう。
会社の経営状態、将来性
どうせ働くのであれば、定年まで安定して働ける会社で働きたいと考えている人は多いと思います。
もちろん将来のことなんて確実にはわかりません。思いもしない会社が今後業績を伸ばし企業規模としても大きくなってくるかもしれませんし、逆に安定していると思っていた企業が経営悪化によりリストラなどを行わざるを得ない状況に追い込まれている場合もあります。
とは言え、転職時には現在の経営状態や現在扱っている商品からの将来性の検討はしておいたほうがいいでしょう。
少なくとも自分が安心と思えない企業は辞めておいたほうがいいかもしれません。
自分にとって大事にすべきものは何か
上述した項目は、とりあえず一通り考えてみて理想の条件及び最低でも守りたい条件というのを考えておいたほうが良いでしょう。
そして、これらの項目に関して自分は何を最も重視して転職したいのかという点を決めていってください。
全てを理想通りに行けることができれば良いですが、正直それは困難。どこかで妥協して行かなくてはいけない部分もでてきます。
そんな時、あらかじめ重視すべき項目を決め他の項目でも最低基準を設けていれば自信を持って応募企業を決めることができると思います。
あとは以下に情報収集をできるかにかかっています。
転職エージェントを利用して企業についてよく調べるとともに、面接時や人事の対応においても敏感にアンテナを立て、おかしいところがないか、違和感がないかなどを気にするように心がけてください。