仕事を辞めたい、転職したい理由別の対処法。退職を決断する前に何ができる?

仕事をしていれば嫌になることなんて山ほどあります。ただそれでもどこかでやりがいを感じることができていれば何だかんだで楽しく過ごせたりもできるんですが、あまりにストレスが溜まってしまうと常に仕事を辞めたいと考えるようになり、転職が頭にちらつくようになってしまいます。

そんな時にすっぱり仕事を辞めて転職し新たな環境で仕事を始めることができればいいんですが、中々そうも行かずに結局はだらだら仕事を続けることになってしまっている人が大半。ただ愚痴るばかりの毎日になっていることでしょう。

そこで今回は、仕事を辞めたい、転職したいと考えている人への理由別対処法を紹介していくことにします。

仕事を辞めたい、転職したいと思う主な理由

仕事を辞めたいと思っている人ははたしてどれくらいいるでしょうか。

入社3年以内に仕事を辞める人の割合が高卒で4割以上、3割以上います。実際に辞めた人がこれだけ高い割合を示している訳ですから、辞めたいと考えている人はおそらく5割を超えてくることでしょう。

仕事をしていれば、不満を感じることには色々なものがありますよね。当然辞める理由も色々なものがあります。幾つか退職、転職理由のランキングを紹介してみましょう。

まずは厚生労働省の「雇用動向調査結果」。これによると退職理由のランキングは以下の通りになっています。

男性の場合

  1. 労働時間、休日等の労働条件が悪かった
  2. 給料等収入が少なかった
  3. 会社の将来が不安だった
  4. 仕事の内容に興味を持てなかった
  5. 職場の人間関係が好ましくなかった
  6. 能力・個性・資格を生かせなかった

女性の場合

  1. 労働時間、休日等の労働条件が悪かった
  2. 職場の人間関係が好ましくなかった
  3. 給料等収入が少なかった
  4. 仕事の内容に興味を持てなかった
  5. 能力・個性・資格を生かせなかった
  6. 結婚

続いて転職サイトdodaが調査した転職理由ランキング。

  1. 他にやりたい仕事がある
  2. 会社の将来性が不安
  3. 給与に不満がある
  4. 残業が多い、休日が少ない
  5. 専門知識・技術力を習得したい
  6. 幅広い経験・知識を積みたい
  7. U・Iターンしたい
  8. 市場価値を上げたい
  9. 雇用形態を変えたい
  10. 業界の先行きが不安

11位以下・・・評価方法に不満、土日に休みたい、転勤したくない、昇進が望めない、人間関係がうまくいかない、ノルマが厳しい、尊敬できる社員がいない、

最後に転職サイトリクナビNEXTが調査した退職理由の本音ランキング

  1. 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
  2. 労働時間、環境が不満だった
  3. 同僚、先輩、後輩とうまくいかなかった
  4. 給与が低かった
  5. 仕事内容が面白くなかった
  6. 社長がワンマンだった
  7. 社風が合わなかった
  8. 会社の経営方針・経営状況が変化した
  9. キャリアアップしたかった
  10. 昇進・評価が不満だった

会社に属して働いていれば、全てが理想通りに行くなんてことはほとんどないかもしれません。

仕事は面白くて給料も高い、上司や同僚とも人間関係は良好で将来に対する不満も少ない。仕事でも着実に成長が実感できて高い評価を得られている。

そんな風に感じながら仕事をできている人なんてはたしているのでしょうか。みんなどこかで妥協をしていたり割り切って働き続けていると思います。

ただ、あまりにひどい状態であったり、それ以外でどこか恵まれている部分がなければ割り切ることはできず、ただ毎日に苦痛を感じてしまうだけになってしまいます。そしてストレスは徐々に蓄積し続け最終的に退職という選択をとることになるのです。

仕事を辞めたいと思った時にまずすべきこと

仕事を辞めたいと思った時にまずすべきこと

もしあなたが仕事を辞めたいと考えているならば、まずはその理由をはっきりさせることから始めてみてください。

人によってはどうしても耐えることができない一つの不満なことがある人もいれば、色々と不満が重なってそういったことになっているという人もいるかと思います。

あらためてわざわざ考える必要がないという人も多いかもしれませんが、考えることによって新たな気づきがある場合もありますし今後の方向付けにも役に立っていきます。

いざ転職しようと思った場合でもその考えが仕事選びをする際の軸にもなっていくでしょう。

理由別の対処法

では具体的に上記の仕事を辞める理由のランキングで上位に入っているものに対して、それぞれ対処法を紹介していきましょう。

上司や同僚と人間関係が上手く行かない

上司や同僚と人間関係が上手く行かない

上司と関係が上手くいかずに、毎日のように怒られていたりあからさまに嫌がらせを受けていたり、同僚との関係が上手くいかずに職場内でいじめや無視をされていたりと、人間関係で悩みを抱えているという人は多いと思います。

人間関係は仕事のしやすさにも直結しますし、関係が悪い中で過ごすこと自体も辛すぎます。

人間関係が悪いことを改善しようと考えた場合に考えうる対処法は、

  1. 現在の人間関係を改善する
  2. 異動を待つ
  3. 転職する

の3つです。

現在の人間関係を改善する

人間関係を改善するというのは簡単なことではありませんが、決して不可能なことではありません。

人間関係が悪いのは、周囲と自分自身の双方に何かしらの問題点があることで発生することであり、自分を変えることで良い方向に向かっていくという可能性は十分にあることです。

全てを人のせいにするのではなく、自分の振る舞いを振り返っていくとともに、誰とでも上手くやれている人をよく観察しながら参考にしていくようにしてください。

異動を待つ

自分が異動するか、もしくは関係の悪い上司が異動するかを待つというのも一つの方法です。

ずっと同じ職場でずっと同じ上司の下で働き続けるというのはそんなにあることではありません。だいたいは数年で直属の上司は変わっていきます。

これによって職場での生活は激変し、良い環境で働くことができるという場合はよくあることです。

転職する

転職したところで、人間関係が上手くいくとは限りません。ただ現状からどうしても脱したいという場合には最も早く実現できる方法です。

職場全体からいじめを受けていて、しかも自分が異動できる可能性はほとんどないとなると、正直同じ会社にいてなんとかなるとは考えにくい部分がありますから、一つの選択肢としては持っておかなくてはなりません。

ただ、転職しても人間関係に対する問題は常にあるということは忘れてはいけません。

厚生労働省の「転職者実態調査の概況」によると、転職後の人間関係の満足度は以下のとおり。

  • 満足・・・26.8%
  • やや満足・・・32.0%
  • どちらでもない・・・28.5%
  • やや不満・・・8.6%
  • 不満・・・3.4%

満足しているという人は不満を感じている人に比べるとかなり多いものの、不満を感じている人は少なからずいるのです。

給料が低い

給料が低い

給料が低い場合、どうすれば給料を増やすことができるのかを具体的に考えてみてください。今後もサラリーマンとして働いてくと考えた時に、給料を増やす方法は2つしかありません。

  • 出世する
  • 転職する

若いうちは給料が低くても、年齢が高くなり出世もすることで給料が増えていくという会社はよくありますし、目の前の給料だけで多雨食を決断するというのはやっていけないことです。

目の前の仕事をもっと頑張り、とにかく会社で最速で出世していくことを目指すというのはまず考えておきたい方法です。

ただ出世したところで昇給はあまり望めない場合やすでに出世することが不可能という場合には頑張り続けることが難しい場合もあり、そんな時には転職を考える必要があると思います。

転職によって約半数の人は年収をアップすることができているので、企業選びをしっかり行えば年収アップすることは十分にできると思います。

ただ、年収をアップさせようと思えば何かしら犠牲にしなくてはいけない部分もでてくるかもしれません。

業界によっても年収相場は変わるので、これまでの馴染みある業界から離れなくてはいけない可能性がでてきますし、労働時間は増える可能性もでてきます。

その為、転職前には給料以外の仕事内容や働き方という点で自分がどうしたいかという点をじっくり考えた上で決断しなくてはなりません。

休みが少ない

休みが少ない

休みの少なさを解決する方法としては、会社にいたからどうこうできるという問題ではありません。

休日出勤が多いせいで休日が少なくなっている場合であれば異動等で解決できるものの、会社として設定されている休日が少なければ何をどう頑張ってもどうしようもありません。

ですので、休みが少ないということに対してはその事実を受け入れるか、それとも休みが多い仕事に転職するかの2つしか選択肢はないと考えましょう。

私としては年間休日数が105日を切るようならば転職したほうが良いと思います。105日から120日未満であれば要検討。仕事内容や給料面を考慮しながらトータルで考えてもっと良い会社があれば転職してみてもいいかなと思います。年間休日120日以上であればかなり恵まれていますから、受け入れることをおすすめします。

労働時間が長い、残業が多い

残業が多すぎると、仕事はかなりきついものになりますよね。自分なりに仕事のやり方を工夫して残業を減らすという方法もないわけではありませんが、たいていはそれではどうしようもない場合がほとんどです。

仕事を早くこなせるようになればその分仕事を増やされたり、そもそも早くは帰ることができないということが多いでしょう。

残業に関しては、それぞれの会社の部署によって大きく変わる部分です。部署異動によって、それまで残業が80時間だったのが20時間程度になったなんて言うことはよくあることです。

仕事内容は変わってもいいというのであれば、まずは異動を第一優先で考えてみてください。

ただ、異動の可能性が低かったりすでに精神的、肉体的に限界をむかえている場合にはさっさと転職することをお勧めします。

多すぎる残業は健康悪化に直結します。いつまでも我慢し続けていては、本当に体を壊すことになるので耐え続けるという選択はしないほうが良いです。

仕事がつまらない、やりたい仕事ができない

仕事がつまらない、やりたい仕事ができない

つまらない仕事をし続けるというのはとても辛いことです。ただこの理由で辞めた場合には後悔する人もそれなりにいます。

やりたいことが決まっていて、今の会社ではどうにもこうにも実現できないというのであればさっさと転職してもいいのですが、もしそれが決まってなく漠然とつまらないと感じているならばまずは今の仕事をどうにかするということから考えてみましょう。

少なくとも、今の仕事に全力で取り組み、どうすれば仕事を楽しめるのかということを考えてみるようにしてください。

仕事をつまらないと決めつけ、毎日いやいや仕事をしているだけでは仕事の面白みなんてものは一切見えてこないし、次のステップにも進むことができません。

全力でやっていると、自分の興味のある部分、自分が進みたい道というものも見えてくる可能性があります。

社風が合わない

社風が合わないという理由から退職を考える人というのは意外に多いように感じます。

たかが社風と言っても、社風が影響する部分というのは人間関係や仕事の進め方、労働環境など意外に多いですし、会社によってもかなり違う部分です。

ただ社風が合わないで片づけてしまうと、まだ自分が辞めたいという本質的な理由には至っていない場合が多いです。色々なものに影響している分、何かあると社風のせいにできると便利なものであるが故、思考を停止させるものにもなっています。

ですのであらためて、自分の仕事を辞めたい理由をもっと細分化して考えるようにしてください。

成長を実感できない

成長を実感できない

若手社員の仕事を辞める理由として多いのが、「成長を実感できない」という理由です。

仕事を教えてもらえなかったり、雑用ばかりをさせられたりして、ただ時間が過ぎていくことに不安を感じている人は多いのではないでしょうか。

ただ成長を実感できないのは環境のせいばかりではなく、むしろ自分に問題がある場合のほうが多いです。

成長できる人というのは、はっきり言ってどこでも成長することができます。

運悪く嫌な上司にあたって仕事を教えてもらえなかったとしても、自分から他の人に質問をするなどして仕事を覚えていったり、与えられる仕事が雑用ばかりだとしてもその仕事をこなしながら自主的に他の仕事を学ぶようにさせてもらったりなど、環境に恵まれていなくても何とかするものです。

転職は自分なりに努力してもどうしようもない場合にしましょう。まずは今の仕事でどうすれば成長できるのかということを考えてみてください。仕事をする上で人から与えられることばかりに期待していても正直良いことはありません。

適切に評価されていない

会社の評価基準はかなり曖昧な部分があります。全然仕事ができない人間がかなり高評価を得ていたり、逆に仕事がばりばりできるにも関わらず評価は低かったりとあきらかにおかしいだろうと思うこともよくあります。

確かに運も関わってくることなのですが、自分の仕事通りに評価を得る確率を上げることは可能ですので、以下のことに気を付けて仕事をするようにしてみてください。

  • 表に立つことを嫌がらず、自分の仕事をしっかりアピールする
  • 上司とは密にコミュニケーションをとる
  • 職場をこえて人間関係を築く

結局いくら仕事で成果を上げていたところで、それを周囲に認知されていなくてはどうしようもありません。直属の上司だけではなく、違うグループの人にも成果をだしているということを認知させる為にも、表にたつことに対して消極的になっていてはだめです。

仕事を頑張っていれば認められるだろうなんていう期待はもう止め、いかに認知されるかを意識するようにしてください。

会社の将来が不安

いくら定年まで働きたいと思える仕事にめぐりあえたとしても、会社が倒産してしまっては仕方がありません。その為、会社の将来に不安を感じると転職を考える人も多いと思います。

明らかにもうやばいと感じているならばその直感に従い、転職するのはいいかもしれません。ただ、どんな業界であれ、どんな会社であれ、自分が定年を迎えるまでひゃたらき続けることができるという確信を持てる企業ははっきり言ってありません。

どんな会社であれ、様々な問題によって経営悪化による倒産、リストラの可能性を秘めています。

ですから会社に将来をまかせるのではなく、どの会社にいっても求められるような汎用性のある高いスキルを身に着けていくことを意識して働いたほうが将来に対する不安は少なくなっていくでしょう。

最後は思い切った決断をすることも大切

仕事を辞めずに何とか続ける道を探すというのは一つの素晴らしい選択だとは思います。

ただ、その選択が必ずしもベストの選択ではないということは認識しておいてください。

時には転職したほうが良いという場合も多々あります。ですから、いずれは思い切った決断をすることが必要になることもあるのです。

仕事を辞めて転職することにはリスクもありますが、逆にいつまでも転職しないことにもリスクはあると考えておきましょう。