今の仕事がつまらない、自分に合わないという時に転職することの意味と成功への道しるべ

仕事がつまらなかったり、自分に合っていないと感じてしまうと会社に行くのがどんどん辛くなってしまいますよね。

ホワイト企業で有名な企業、かなりの高年収を得られる大企業に就職できたという人でも、仕事がつまらないからと退職を選択するという人も少なからずいます。

ただその理由で転職することに対して、否定的なことを言う人もいるというのもまた事実。

働くのが辛いと思いながらいつかは変わるかもという希望を持って働くべきなのか、それとも周りの声なんて気にせず転職すべきなのか、どちらが正解なんでしょうか。

仕事がつまらないから転職はおかしなことではない

もしあなたが現在仕事がつまらない、今の仕事は自分に合っていないと考えて転職を考えているとして、それがレアなことだとか自分は他の人に比べて弱い人間だというのは大きな勘違いです。

入社3年以内の離職率は大卒ですら3割という高い数値。そして退職理由は給料が低い、休みが少ないといったものではなく、仕事内容に関することの人も数多くいるのが現実です。

厚生労働省の「雇用動向調査結果」によると、転職理由ランキングは以下の通り。

男性

  1. 労働条件が悪かった;10.5%
  2. 給料が低かった;10.5%
  3. 会社の将来が不安だった;7.3%
  4. 仕事の内容に興味を持てなかった;7.1%
  5. 人間関係が好ましくなかった;6.7%
  6. 能力や個性を生かせなかった;5.7%

女性

  1. 労働条件が悪かった;13.8%
  2. 人間関係が好ましくなかった;12.2%
  3. 給料が低かった;10.0%
  4. 仕事の内容に興味を持てなかった;5.7%
  5. 能力や個性を生かせなかった;4.9%

男性の場合は仕事の内容に興味を持てなかった、能力や個性を生かせなかったという理由で転職した人が合わせて12.8%、女性の場合は10.8%となっています。

これを若い人に限定するとさらに数値は高くなります。

若年者雇用実態調査の概況によると、20代前半の人で転職しようと考えている人のうち、仕事が自分に合った会社に代わりたいという人は男性43.1%、女性50.5%、自分の能力が活かせる仕事をしたいという人が男性35.7%、女性33.5%もいます。

誰だって楽しく仕事をしたい、活躍できる仕事をしたいと考えるのは当然のことなんです。

自分に合わない仕事を続けるのは正直辛い

自分に合わない仕事を続けるのは正直辛い

はっきり言って、自分に合わないと感じてしまっている仕事を続けていくというのは相当辛いことだと思います。

転職するとなると周りは色々言うかもしれませんが、それは第三者の立場だから言えること。実際辛い目にあっていないから簡単に言えるんですよね。

仕事は1日10時間近くを何十年も続けていくもの。1年だけというならまだしもそれだけの長い期間、たった一度きりの人生を辛い、しんどい、つまらないなんて考えながら働き続けるなんて想像しただけでもぞっとします。

仕事は確かに大変なもの。ただどんな仕事でもつまらないかというとそうではありません。だからこそ転職して仕事を変えたいと考えるのはすごく当然のことだと思います。

転職で失敗する人もまた多い

ただこの理由で転職する場合は転職したことを後悔する人も多くなっています。

給料が低いなら給料が高い会社に、休みが少ないなら休みが多い会社に転職するというのはとてもわかりやすいですよね。

ただつまらないというのは感覚の話。数字として表れるものではないので、転職した後に前の仕事のほうが楽しかったかも、今の仕事はもっと自分に合っていないかもとなってしまう人が少なくないんです。

仕事はやってみなくてはわからない、やってみなくては自分がどう感じるかはわからない部分があります。

その一方で仕事から離れてみて初めてわかることもあります。

それ故に転職が失敗に終わってしまう人がどうしても多くなってしまうのです。

石の上にも3年はちょっと無責任

石の上にも3年はちょっと無責任

失敗する可能性もあるとは言え、転職して良かったと感じる人もまた多いのも事実。

ただ周囲は失敗することを前提に話をして転職することを止めようとしてくる人が多いです。

そして良く言うのがとりあえず3年は働いてみろ、石の上にも3年だ、3年は仕事をしないと本質なんてわからないなんて言う話。

確かに3年働いてみたら仕事が楽しくなってきたという人もいるにはいますし、絶対に間違った発言だとは言えません。

ただ本人の考えを知らずに3年は働けと決めつけるのはかなり無責任。

3年経ってやっぱり今の仕事はつまらない、今の仕事はやっぱり合っていないと感じてしまったらどうでしょうか。

より確信を持てるという点はいいですが、転職は確実にしにくくなります。

仕事がつまらないとなって転職するとなると未経験職に転職することになりますが、この場合は年齢が若いほうが断然有利。

入社3年以内の人は3年我慢してしまうとせっかく未経験の仕事に転職しやすい第二新卒という機会を失ってしまいます。

28歳の人がこれから3年我慢してしまうともう30代。20代のうちに転職できるチャンスを失ってしまいます。

確信を持てたとしても、それに支払う対価はとても大きくなるんです。わざわざ3年我慢したのに転職をしにくくするだけになってしまえば転職しなかったことを後悔するだけです。

まあ周囲はそんなこと知ったこっちゃありません、3年たったら転職することがなくなるという前提を持っていますから。

転職するべきか、止めておくべきか

ここまでの話をまとめると、

  • つまらない仕事を続けるのはとても辛い
  • ただ失敗する人も多い
  • 一方で先延ばしすると転職はしにくくなる

ということになります。

転職することにリスクもあるし、逆に転職を先延ばしにすることにもリスクがあるので、転職すべきなのか止めておくべきなのかということを判断するのはとても難しいことです。

ただそればかりは他の誰にも決められないこと。自分自身で決めなくてはいけないことです。

改めて今の仕事、そして転職するつもりの仕事についてよく考えてください。

何がつまらないのか、何が自分に合っていないのか、どうすれば楽しいのか、どういったことが自分に向いているのか、じっくり考えて自分で納得できる答えをだすしかありません。

仕事内容を理由に転職すると失敗することも多いと言いましたが、勢いで転職を決めるのではなくしっかり自分で考えて転職を決断したならば失敗を避けることは十分にできると思います。

転職はどうすれば成功する?

転職はどうすれば成功する?

もしあなたがじっくり考えた末に転職するという決断をしたならば、周りに何を言われようが気にせず自分を信じて行動をすべき。

無責任な他人の発言なんて気にすることはありません。

後は転職を成功させるだけ。その為に何をすべきかを紹介していきます。

転職エージェントは利用した方がいい

仕事を変えて未経験職の仕事に就く場合であっても転職エージェントは利用するようにしてください。

転職エージェントは良い求人情報を紹介してくれる、書類選考や面接にアドバイスをしてくれるなど多大なメリットがあります。

転職エージェントはスキルのある経験者が利用するものだなんて考えている人もいるようですがそれは大きな勘違い。

大手転職エージェントであっても未経験者に対してサポートを行ってくれますし、未経験職への転職に特化した転職エージェントもあります。

どこかしら利用できることがあるので、まずは登録してみましょう。

転職活動はどう進めればいいか、どうすれば希望の会社から内定を貰えるのかというのは自分で調べる必要ありません、転職エージェントを頼ればいいだけなんです。

転職する仕事については徹底的に調べる

ただ転職エージェントを利用するだけでは転職活動で不十分な点もあります。

それは自分の頭の中のこと。年収や休日数などは希望を言えばいいんですが、仕事が合っているかどうかまでは転職エージェントもわかりません。

だからこそ自分の希望をはっきりさせて、転職しようとしている仕事が本当に合っているのかというのは自分で判断しなくてはならないんです。

そして本当に合っているかを判断しようと思えば転職しようとしている仕事について徹底的に調べるという過程は絶対に必要となります。

まだやったことのない未経験職。全てを知ることなんてできませんが、今できることは全部やるぐらいの気持ちを持ってください。

理想ばかりではなく現実を見る

転職活動を行っている際にぜったいにしてはいけないのが夢をみて理想ばかりを追い求めてしまうこと。

良い部分もあれば悪い部分があるのは当然なのに、良い部分ばかり見て決めてしまえば後悔する可能性大になるのは当然です。

転職しようと決めたら色々と夢見てしまうのは仕方がないことかもしれませんが、冷静さは常にもってプラスとなる部分とマイナスになる部分両方を見るように心がけてください。

現実は良いことばかりではありませんからね。

最後に

私個人の意見としては、1回くらい思い切って転職してもいいんじゃないかなと思っています。

もしそれで後悔することになってしまったとしても、つまらないと思いながら定年まで働くよりはずっとましだと思います。転職するチャンスは一回だけではありませんしね。

まあそれは人によって考え方も違うと思いますから、自分の進むべき道は自分で決めていきましょう。