転職を繰り返す仕事辞めたい病の人が知っておきたいデメリットと原因

日本では職業選択の自由が認められていますから、何度仕事を辞めようが、転職を繰り返そうが本人の自由なはずです。

しかし残念ながら社会はそれをあまり良しとはしません。

企業はできるだけ長く働いてくれる人材、ちょっとやそっとのことでは辞めないストレス耐性の強い人材を求める為、何度も転職を繰り返してきた人を採用してくれなくなってしまうのが現実です。

転職すること自体は悪いことではありません。

労働環境が悪く転職することでしか抜け出せない場合もあるし、転職して年収アップできる人もたくさんいます。

しかしそれも多くて3回目まで。もしそれ以上に繰り返していたり、20代なのに2回も転職している場合は、何かしら自分に原因があると考えなければいけません。

転職を繰り返す仕事辞めたい病の人が被るデメリット

転職を繰り返す仕事辞めたい病の人が被るデメリット

どんな会社で働いてもすぐに辞めたいと思う辞めたい病にかかり、結局転職を繰り返してしまう。そんな人は少なくありません。

ただそうなってしまうと被るデメリットは徐々に徐々に大きくなっていくでしょう。

転職を繰り返すことによる市場価値の下落

まず転職を繰り返す最大のデメリットは市場価値の下落です。

先ほども述べているように、企業は何度も転職を繰り返してきた人に対してはとても冷たく、積極的に採用するなんてまずしません。

企業にとってみればすぐ辞められたら大損失。一人を採用するのにだって大きなお金がかかるし、ろくに成果もださずに辞められてしまえばそれまで払った給料は無駄になるし、仕事を教える人の時間も無駄になります。

だからこそ辞める可能性が高いと思われれば雇いたいなんて思うこともなく、転職を繰り返せば繰り返すほど辞める可能性が高いと思われてしまう為、市場価値はどんどん下落、結局待遇があまり良くない不人気の企業にしか転職することができなくなります。

常に仕事を辞めたいという気持ちがなくならないことによる精神的負担

常に仕事を辞めたいと思いながら働くことと、仕事が面白いと感じながら働いている人、どちらが幸せかと言えば当然後者ですよね。

仕事辞めたい病の人は何かあるとすぐに辞めたいと思ってしまい、それがストレスとなって精神的負担につながります。

もちろん仕事を辞めれば一時的に解消されるでしょう。ただどうせまた辞めたいと思うようになりますからいつまでたっても解消されません。

金銭的なデメリット

転職を繰り返すことには金銭的なデメリットも大きいです。

まずは退職金。退職金は勤めてから3年たたないと支給されないし、3年を超えたところで自己都合の退職になると大幅な減額になりますから貰えるのは雀の涙。

しかも転職を繰り返すことによって市場価値は下がるので、そもそも退職金がでる会社からは採用して貰えなくなるでしょう。

退職金の支給は義務ではありませんから、なくても何も文句は言えません。

退職金をできるだけ多く貰おうと思えば、新卒からずっと同じ会社で働き続けるのがベストであり、退職を繰り返すことによって将来頼りにしようと思っていた退職金がなくなってしまうのです。

また転職活動に交通費もかかるしいざ転職となった時には引っ越しにお金がかかることも考えられます。

ただでさえ市場価値が下がって年収は下落する一方なのに、お金もかかる。デメリットばかりです。

なぜ転職を繰り返すことになるのか

なぜ転職を繰り返すことになるのか

転職はつい何度かしてしまうことだってありますよ。

年収が良ければいいと思ってたけど激務には耐えることができなかったなんてこともあれば、ろくに調べずに入社してしまってブラック企業だったことに後から気づくなんてこともあるでしょう。

だから2回くらいはあっても仕方がないと思います。だけどそれ以上はやっぱりおかしいと思った方がいいです。

普通は転職で失敗したことを反省し、次に生かしてその失敗をしないようにしていくわけですから、失敗の可能性は減るはずです。

それができていないのは運や環境ではなく、自分自身に問題があると思った方が良いです。そう思わなければまた転職を繰り返すことになります。

自分の価値を勘違いしている

よくあるのが自分の価値を勘違いしてしまっている場合。

自分はもっとできる、こんな簡単な仕事をするのはもったいない、自分の才能や個性を生かし切れていない、もっと活躍できるはずだ。

根拠もなく自分を過大評価してしまい、簡単に仕事を辞めてしまう人がいます。

そんな人はたとえ転職したところで結局同じことを考えるだけ。

最初は誰だって簡単な仕事から。本当に能力があるなら認められてどんどん難しい仕事を任されていくはずです。それができていないのは働く期間が短すぎるか、能力が低いかのどちらかです。

仕事を辞める際に先のことを意識していない

転職を決めた時、一番考えなくてはいけないのは転職後どう働くかです。

自分はどう働きたいのか、なにがしたいのか、どうありたいのか、それを考え、それを実現できるとわかってから転職は決めるべきです。

しかし転職を繰り返す人というのが意識しているには、転職後のことではなくとりあえず今のこと。

今つまらないから辞めたい、今辛いから辞めたい。そんな気持ちだけが強くなり、とりあえずどこでもいいから転職先を決め、結局転職してもまた不満を感じてすぐに仕事を辞めたいと思うようになります。

危機感がなく現実を直視していない

転職を繰り返すということに対して社会は厳しいというのが現実です。

だからこそ1回目の転職の時はこれを最後にとしっかり転職活動を取り組まなくてはいけないし、2回目になったら更にもう失敗できないと覚悟を決めて転職活動に取り組まなくてはなりません。

だめだったらまた転職すればいい、まあなんとかなるだろう、とりあえず転職してみよう、そんな気持ちで危機感を持たず適当に転職先を決めれば、また転職を繰り返してしまうのは当然のことです。

キャリアプランがない

自分は今後どうなっていきたいか、そのキャリアプランがあれば、そう簡単に転職を繰り返すことにならないはず。

最終的になりたいものになる為、どんな会社に転職し、どんなスキルを身につけていけばいいか、おのずと決まるので安易な決断はしません。

キャリアプランを持たずとりあえず行き当たりばったりの選択をとっていれば、常に仕事を辞めたいとしか考えられなくない、目の前のことから逃げることばかりを考えます。

転職するのは良いが、辞めるまでのハードルは高く持つべき

何も転職することが悪いと言っているわけではありません。むしろ目的がはっきりした転職はするべきだし、ブラック企業にいる人も転職はすぐにするべきです。

しかし仕事を辞めるということは今後どういった影響を及ぼすかはしっかり認識し、辞めるというハードルはそれなりに高い位置でもうけておくべきです。

高すぎて限界を超えてまで働くなんてことは絶対にしてはいけませんが、低くもうけて転職を繰り返すということもよくありません。

ある程度の高いハードルをもうけていれば、自然と転職先を決める際も真剣に取り組むようになるし、常に覚悟を持って仕事と向き合うことに繋がっていくはずです。